長く愛着をもって住んでもらえる家であるためには、なによりもまず家自体が長持ちし、安心して快適に住み続けることができなくてはなりません。
耐震性能、省エネ性能(断熱性能)、劣化対策をはじめとした家の基本性能というべき指標を、お施主さん自身が理解し納得した上で、高いレベルでバランスよく満たすことが重要です。その手助けをすることは建築家の大切な役割のひとつと言えます。
長くなった一戸建ての寿命から見ると、新築時の住み手と住み方で生活する期間は相対的に短いものになりました。
次の世代に継承したり、家族以外の人に住んでもらうことを想定することは、家の資産価値を守る上でも重要です。
その時々の住み手や住み方に合わせて柔軟に間取りが変更でき、いずれは古くなる設備等の更新が容易であることも、長く使い続けてもらえる家であることに繋がります。